NHKの初音ミク特集 まだ放送前だが文句つける

放送日は以上の通り。ただ自分が思ってた内容とはちがうようだ。ニコ動で日夜行われている初音ミクを中心にした創作の輪。これを新しいカルチャーとして取り上げるのかと思っていたが……
2月28日(火)放送!「クローズアップ現代で初音ミク特集」 ‐ ニコニコ動画(原宿)
これはカルチャー面ではなく、技術面に光を当てたものなので、ミク廃な人も案外知らない話題だったりします。
結構、本気でマジメな番組です。
後半はボカロの話題ではなく、別の音声合成技術の医療応用がテーマですし。
うーん、案外知らないというより単にだれも興味がないだけでは。あと技術面だけでいえば新しいボーカロイドの「IA」が一足飛びに進化していてミクを扱う必然性がない。
どうも中途半端に感じるね。そりゃあ医療と関連づけてお堅い話題にすればNHKの番組としては無難だろう。でも初音ミクがここまで伸びたのは技術どうこうの話じゃないでしょうと。初音ミク人気の分析をここでするつもりはないが、一言で言えば「無駄」だよね。数多の人々による、壮大な才能の無駄づかい。人々に実益をもたらす医療とは真逆の存在なんだよ。
でもまあ、多くの人に知ってもらうにはこういうのがいいのかな。表面だけ軽くなぞって「どうです初音ミク? 素晴らしいでしょう」とやるのがいちばんわかりやすい。これは逆にいえば「医療の進歩や金銭収入等のわかりやすい利益がなければ素晴らしくないのか?」ということになるんだけどさ。一円の得にもならない動画に全力を注ぐうp主たちの積み重ねで今のミクがある、という事実は一般視聴者には届かないのだろう。その一見無駄でしかない、というか何も知らない人から見たら無駄そのものの行為こそが初音ミクカルチャーの本質だと思ってるんだけどね。
NHKに期待しすぎた。初音ミクのカルチャー面だけでも本気でマジメな番組はつくれたはず。久しぶりにテレビをまともにみる機会と思ったがどうでもよくなってきちゃった。
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