大衆娯楽番組というアニメ『銀魂』のスタンス

【ぷらちな】『銀魂』コンテンツじゃない、番組だ。/藤津亮太のアニメ時評‐帰ってきたアニメの門 第4回
『銀魂』は、(原作を受けてとはいえ)アニメとしては例外的なほど「盛り場の匂い」のするアニメでもあったこと。そして「盛り場の狂騒」と「浪花節の人生訓」を同時に語ることそのものが“人間”を実感させたこと。その“人間”感にある通俗さこそ、少年漫画的でありかつTV的な大衆娯楽の姿であること。これらの要素がTV番組という大勢が見るメディアとうまく噛み合っていたこと。
テレビというメディアと合致したアニメ『銀魂』のあり方。
「盛り場の匂い」のするアニメとは銀魂を言い表すのに絶妙な表現だね。銀魂ファンの人はリンク先に飛んでぜひ全部読んでみてほしい。
動画はアニメ銀魂の第189話「ラジオ体操は少年少女の社交場」
かぶき町の通俗と、そこに住むどうしようもない大人たちとバカな子供。そんな彼らが時折、照れくさそうに垣間見せる他者への思いやり。ギャグと人情、すなわち「盛り場の狂騒」と「浪花節の人生訓」が高いレベルで融合した傑作回です。
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