ニコビアの泉

　ニコニコ動画のトリビア「ニコビアの泉」というわりに、トリビア自体はそれほどおもしろいもんじゃない。この動画がなぜおもしろいのかというと、元ネタの「トリビアの泉」というテレビ番組の構成自体がおもしろいからなんだね。

　少し前に話題になったこれも同じ。「ほこたて」のパロディをポケモンでやってるだけ。


　なにが言いたいかっつーと、テレビ離れがさけばれて久しい昨今だけど、なんだかんだいってテレビで流れてるもののクオリティはバカにできないってこと。

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　一方でニコニコ動画独自の「初音ミク」「踊ってみた」「歌ってみた」方面では、新しい動きとして「クリエイター奨励プログラム」というものが誕生した。

　ニコニコ動画に動画をアップしてお金を稼いじゃおう！　というもので、ニコニコ経済圏を提唱する川上社長の考えは素晴らしいものと思うが、その成果として↓のようなネガティブな反応も。

クリエイター奨励プログラムで30万もらった話

クリエイター奨励プログラムの仕組みと利益の話

　繰り返しになるが、クリエイター奨励プログラム自体は素晴らしい制度。しかし、こういう反応を見ると「幼いなあ」と思ってしまうね。そして同時に、ニコニコも結局テレビの延長になっていくしかないのかな……という少し残念な未来予想図も描けてしまう。視聴者をバカにして、バカでも受けるような動画をつくるものが大多数に持て囃されるというね。

　テレビの延長でやっていって悪いことばかりではない。金がからむことで当然動画のクオリティも上がっていくだろう。そしていつしかテレビの後継者の座を獲得できたりすれば企業の成果としては申し分なく、さすが川上社長！　といったところなんだが、なんかつまんねーなと。結局日本のネットユーザーが生み出せるものはその程度かー、と思ってしまうんだ。


　動画を自作するでもなく、見てブログで取り上げるだけの俺がこういうこと言うのもなんだけどさ、なんかもっとおもしれえことしたいよな。今までにないことやってみたいよな。

　……なんてことを「ニコビアの泉」をみて思いました。